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採用・定着のお役立ち情報福祉業界の採用や育成・定着分野における動向や、これまでに開催したセミナーやイベントの記録を配信していきます。

 

変わる!? 福祉の就職活動 〜今後の採用を考える〜

23卒生採用も夏を過ぎ、内定式等を終えて、ひと段落してこられた時期かと思います。
また、24卒採用に向けても採用計画やナビサイト等の媒体選定をされている時期かと思います。
この記事では、23卒生向け採用イベントの動向や、実際の就活生等の話を踏まえて、ここ数年と比べて変化が大きくなっている福祉の就活動向についてまとめています。

今までの採用の動き〜就活解禁(大学3年3月)をピークとした採用活動〜

 これまでの福祉の採用・就活の動きとしては、ナビサイト等の解禁時期(大学3年生3月)を中心としたものでした。
 3月頃に、福祉の就職フェアやナビサイトを通じて接点を取り、この時期が学生の動きとしても学生との接点を取れる時期としてもピークとなっており、時期を経るごとに接点数が減少していく、という動向でした。
 また解禁時期の前は、業界研究のイベントとしてインターンシップフェア等が開催されるプレ期として捉えられていました。法人としては認知向上の機会として活用されつつも、どちらかというと3月からの採用ピークに向けての「前哨戦」という位置付けとして、就活本番に向けてPRの機会として捉えている法人が多い印象でした。

しかし、特にこの1年程で、この動きが変わってきている印象があります。

これからの福祉の就活の動き〜早期化・分散化する採用活動〜

一般業界での採用の早期化の流れを受けて、福祉業界でも就活・採用が早期化・分散化しています。今まではピークが一つでしたが、ピークが分散化し、3つのフェーズに分かれてきています。

 今までプレ期だった夏・冬のインターンを中心とした第1フェーズ、採用解禁時期を中心とした第2フェーズ、初夏以降のゆるやかに続く第3フェーズと採用の動きが分かれてきています。
 特に変化してきているのは第1フェーズで、夏・冬のインターン時期から就活を始める学生の動きに合わせて、採用活動を始める法人が増えてきています。FACE to FUKUSHIの福祉のインターンシップフェアでも年々参加する学生が増加しています。
 夏・秋でインターンシップを経験し、その後冬時期に早期選考等で内定を獲得し、就活解禁前には就職活動を終える、もしくは複数の内定を保有している学生も増加してきています。介護系の株式会社を中心に社会福祉法人でも早期選考に取り組む法人も増加しています。

 また、早期化と合わせて分散化もしており、就活を意識して法人の情報収集を始める時期や、本格的に選考を受ける時期も個人差が大きくなっています。(早期化したことで、ピークが分散している、とも言えます)

今後の採用を考えるにあたって

 採用戦略を考えるにあたって、この採用の動きを考慮にいれて考えることは重要です。

特に下記2点を押さえて考えることが重要になってくると考えています。

①学生の動きを見据えて、初期接点の時期を「ズラす」

学生の動きが早期化している中で、就活解禁時期に固執して採用活動を行うと、「学生は減っているが、採用した法人数は変わらない」という過密な状況の中で採用活動を行うことになり、ますます採用するのが困難になる可能性があります。

 法人の採用ニーズが集中する時期から、学生は動いているが法人の動きが少ない時期へと活動の時期を「ズラす」だけで、一気に競合となる法人が減り、自法人のことを認知してもらえるチャンスが拡大します。インターン時期に接点を持った法人に就職している学生も少なくありませんので、「早期に接点を取る」ということを視野にいれて採用戦略を考えることも重要です。

②母集団形成といった「数(量)信奉」をやめて、1人ひとりに合わせてアプローチをする

 また、学生の動きが分散している中で、「母集団を集める」ということに固執しすぎるのも、採用がうまくいかなくなる可能性が出てきています。
 福祉の学生の就活の動きも、シンプルなものから早期化に伴い複線化してきていますので、一人ひとりの動きや時期に合わせたアプローチができることも重要です。
 学生が法人の情報収集を始めたり、本格化する時期も様々ですので、「集める」だけではなく1人ひとりに合わせて法人から「アプローチを仕掛けれる」採用手法を持っておくことも有効になっています。一般業界を中心にオファー型の採用サイトも広がってきていますし、FACE to FUKUSHIでも福祉に特化したオファー型就活サイト「FUKUROSS」の運用をスタートしています。(23卒生の学生約500名にご登録いただきました。)

 上記①②で述べてきた通り、学生の就活動向の変化や学生に直接アプローチできる採用ツールの普及といった外部環境の変化に合わせて、自法人の採用戦略をアップデートしていく必要性が、特にこの1〜2年で高まっていくと感じています。
 24卒生の採用を考えるこの時期に、媒体の選定といった戦術レベルの話だけでなく、一度立ち止まって法人の採用の在り方・戦略を見直して、最適な採用戦略を考えていきましょう。

※2024卒生向けの夏のインターンシップフェアの開催報告や、東京での熱い福祉人と交流するイベントFUKUSHI meets!GOの開催報告もアップしていますので、併せてご覧ください。

FUKUSHI meets!にご出展を検討中の法人さまへ

この記事を読んでいただいている人事担当の皆様には、FACE to FUKUSHIが企画するフェアってどんな感じなの?
オンラインでフェアってどうやるの?学生はちゃんと集まるの?などなど、様々な疑問をお持ちかもしれません。
24年新卒向け福祉就職フェアの開催概要・募集要項と、出展説明会については、
サイトをご確認ください!フェアは対面/オンラインとどちらも開催予定です。

過去の開催の様子は、開催まとめを公開していますので、こちらからご確認ください。

また、”福祉を志す学生に特化した就職動向・ニーズ”のレポートも公開しています。2021年の福祉系学生に取ったアンケート結果をまとめたものです。オンライン就活についてのリアルな声も掲載しています。


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