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[レポート]出稽古ツアー関東コースを実施いたしました。(2015年11月11日~13日)

こんにちは。
いつもFACE to FUKUSHIのブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

FACE to FUKUSHI岩本です。
出稽古ツアーの2015年度第2弾として、
2015年11月11日(水)~13日(木)関東コースを実施いたしました。

今回はそのレポートをお届けします。

 

出稽古ツアーは集団型次世代リーダー育成プログラムであり、福祉事業所で働いている若手・中堅職員の方を対象に
全国の先進的な福祉事業所の取り組みを見て知っていただき、
視野を広げていただくプログラムです。

 

今年度は北海道・関東・大阪の3コースを設けており、
それぞれの地域の特色ある福祉を見て学んでいただきます。

関東コースでは「分野を超えた協力で、問題解決を図る。」というテーマのもと、
社会福祉法人むそ、社会福祉法人福祉楽団、東京ビジネスサポート株式会社の
3社を訪問・見学させていただきました。

 

 

北は岩手、南は沖縄から6名の研修生が関東に集いました。

 

【社会福祉法人むそう】http://www.musou03.org/
医療的ケアな必要な子どもたちの支援を学ぶということで、児童発達支援サービスチャイルドデイケア「ほわわ」を見学させていただきました。
「ほわわ」は医療的なケアを必要とする0歳から6歳までの発達障害の子どもたちのための支援を行っています。
呼吸器が必要な子ども、気管切開や胃ろうなどの状態の子ども、さまざまな要因で医療対応が必要な子どもたちが、自宅で家族とだけで生活するのではなく、むそうのスタッフや友達と楽しくコミュニケーションを取りながら生活する場所です。

 

写真001

医療・看護と福祉の連携は、全国的に見てもまだまだ進んでおらず、全国でも数少ないサービスです。
代表の戸枝陽基氏のご講演では、むそうが利用者の一つ一つのニーズから事業展開をしてきた、想いと事業内容を真剣に聞き入っていました。
また、
「利用者の持つこだわりをどう社会化するのかが我々に課せられた課題。」
「地域福祉の専門家とは、誰かに委ねること前提に、地域の人でも支援できるように、支援をしていく。」
など福祉の専門家としての在り方について深くお話いただきました。

 

写真002

社会における「福祉」や「福祉専門職」の存在意義について改めて考えさせられる時間となりました。

 

【社会福祉法人福祉楽団】http://www.gakudan.org/
「恋する豚研究所」、「多古新町ハウス」を見学させていただきました。
恋する豚研究所では、豚の加工〜販売までを、障害者の就労支援の一環で行っていました。

写真003

 

恋する豚研究所には、福祉の文字が1つもありません。とてもきれいでおしゃれな空間で、障害のある方もない方も一緒に働いています。運営するしゃぶしゃぶ屋さんは、超人気で、県外から福祉業界以外の方の視察も来る他、お昼どきになるとウェイティングがでるほどでした。
多古新町ハウスでは、とても濃い時間を過ごさせていただきました。
まちの中に溶け込む、多古新町ハウスを体感してもらおうと用意したプログラムは「まち歩き」を行いました。
同じ地域にある、障害者支援施設、神社、ガソリンスタンドなどなど。
地域の方に案内いただきながら、研修生みんなで歩いて、まちの空気を味わいました。

 

写真004

福祉とは一見関係なさそうなまち歩きですが、「地域福祉」の大切さがこのまち歩きには含まれていた気がします。
福祉でまちをつくるのではなく、
「福祉がまちにとけこんで、まちと一緒に盛り上がっていく」
それが地域福祉なのではないかと感じました。
そのために、まちの人やものとしっかりと繋がって行くことが大切だと改めて感じました。
そして、夜は地元の方々との懇親会。昼のまち歩き以上に、濃い時間を過ごさせていただきました。
(盛り上がり過ぎて、写真を撮り忘れてしまいました。。。)
福祉楽団の理念でもある、
「ひとりひとりに向き合う、人人の安心をつくる。」
そんな思いを体感できた研修でした。

 

【東京海上ビジネスサポート株式会社】http://www.tokiomarine-bs.com/
東京駅徒歩3分ほどの東京丸の内で特例子会社を営む東京海上ビジネスサポート株式会社を見学してきました。
今回の研修生は、特例子会社という企業で障害者が働くことに対して、あまり馴染みのない地方から来ています。
福祉で働く、ではなく、企業で働く、そんな障害者の姿を見学しました。
東京海上ビジネスサポート株式会社は東京海上グループの一員として、東京海上グループ関連の業務を請け負っています。
名刺印刷、機密文書の回収廃棄など、多岐に渡る仕事を請け負っていました。
企業であるので、時には厳しいながらも、楽しそうに働いている姿が印象的でした。
働いている人の給料は、最低賃金を上回り、約1,000円/時間ほど。
月収にすると、10万を超える人がほとんどです。
自分で稼いだお金を趣味に使う、そんな当たり前の生活が、ここでは保証されています。
各法人さまざまな形で障がいがある方の「働く」を支えておられましたが
全団体に共通してあったのは「生活までサポートされている」という点です。
障がい者雇用が注目されていますが、どんな人であっても根本の生活が整っていないと
いきいきと働くことはできません。
生活の部分までサポートしておられる今回の3つの団体を見て、
改めて「働く」って就労の支援だけでは支えられない、地域の力や多角的なサポートの必要なものだなと感じました。

 

以上、出稽古プログラム愛知コースの報告でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
引き続き、大阪コースと出稽古は続きますので
応援宜しくお願い致します!!