リスクマネジメント

リスクの影響から組織を守るためのプロセスである。実際は、リスクマネジメント委員会やリスクマネジャーの設置、リスク情報の定期的分析とフィードバックの実施などにより行われる。介護現場におけるリスクマネジメントには、主に利用者の介護事故の予防(事前対応)と事故対策(事後対応)の二つの柱があり、それ以外にも事業の管理手法として、さまざまな事業環境に対するリスク対応も含まれる。リスク情報は、事故情報やヒヤリ・ハット情報、苦情・クレーム、業務フロー分析結果などから、潜在的リスクを抽出することが重要である。
リハビリテーション

心身に障害のある者の全人間的復権を理念として、障害者の能力を最大限に発揮させ、その自立を促すために行われる専門的技術をいう。
利用者負担

福祉サービスなどを利用した際に、サービスに要した費用のうち、利用者が支払う負担分。介護保険法においては応益負担が原則とされ、その負担割合はサービスに要した費用の1割である。障害者総合支援法においては負担能力に応じた負担(応能負担)が原則となっている。なお、施設入所などにおける食費や居住費(滞在費)については、全額利用者負担となっている。
臨床心理士

専門的技術を用いたカウンセリングなどの心理検査によって、ストレスや悩みを抱える人たちの相談にのり、悩みの原因を探ったり、より良い解決法へと導く。病院・学校などの教育分野や、福祉センターなどの福祉分野など、幅広い活躍が期待が出来る。
レクリエーション

レクリエーションはラテン語が語源とされ、英語では元気回復や滋養等が古い用例としてあり、日本の初期の訳語では復造力や厚生などがある。現在では生活の中にゆとりと楽しみを創造していく多様な活動の総称となっている。介護福祉領域などでは、人間性の回復などの理解もみられる。
老障介護

親が年老いても障害がある子どもを介護し続ける状態のこと。
障がい者の経済的な基盤の弱さから自立できず、親への依存が強まることなどが理由に挙げられる。親なき後をどうするのかが、問題になっている。
老老介護

家族の事情などにより、高齢者が高齢者の介護を行わなければならない状態のこと。体力的または精神的な問題から、共倒れとなる危険性もあり、高齢社会における問題にもなっている。